アフリカにSUSHIで笑顔を!女性寿司職人奮闘記
横手舞さん

大学時代から海外の文化に興味を持ち、世界各国を旅していたという横手舞さん(32)。

笑顔がチャーミングな女性だ。優しくて穏やかなキャラクターの横手さんを初めて見て

彼女の大胆な挑戦を想像できる人は少ないだろう。

大学卒業後は料理学校へ就職。教えることが得意だと感じた横手さんは

知識と経験を海外で活かしたいと考え、その後青年海外協力隊の一員としてザンビアに渡り2年間を過ごした。

ザンビアで見たもの

大学時代から世界各国を旅してきて、

食を通じて世界の人々に貢献したいという想いが生まれたんです。

青年海外協力隊として訪れたザンビアでは

地域活性化を目的としてパンの作り方を教えるボランティアをしました。

ボランティア自体にはやりがいを感じていたのですが、

就業支援や働く事に対しての意識などの根本を変えていかなければ何も始まらないのではと感じ

そのための環境作りを私自信が行いたいと考えるようになりました。

そんな時、東京すしアカデミーに出会いました。

発展途上国であるザンビアでも、近年では日本食を好む人が増えてきています。

寿司を通してザンビアの地域活性化に貢献できるのではないか、

ザンビアの、特に子供たちの修行意識改善と将来彼ら自身が寿司店を経営できるようなノウハウを

私が教えていくことで何か変えられるのではと思ったんです。

帰国後、迷うことなく東京すしアカデミーに入学しました。

立ち上げメンバーとして勤務した

香港の誠寿司(横手さん右端)

未経験からの挑戦

寿司については全く知識ゼロでした。

普通の寿司店で食事した経験もあるかないかという状態だったのですべてが新しく感じました。

元々調理学校でパンを教えていたのですが、パンのつくり方と寿司の握り方は全く逆で苦労しました。

パンや小麦粉で作る商品はこねればこねるほど美味しくなるものですが

寿司はできるだけ早く手から離さなければいけません。

とにかくスピードが要求される技術でしたね。

もし従来のようにいきなりお店に入って修行をしていたら私は落ちこぼれていたと思うんです。

動きもゆっくりだし、一生懸命やってもなかなか上手くいかない。

でも先生たちが私のことを見放さないでくれたから、ここまで上達できたと思っています。

学校に通ったことで寿司職人として通用できるレベルにまでレベルを上げられました。

ポイントはとにかく数をこなすことと、最後まであきらめないことですね。

香港の新聞では

伝統をくつがえる女性寿司職人として紹介された

卒業後の修行

寿司を学べば学ぶほど、寿司の奥深さを知りました。

ザンビアに早く行きたいという気持ちは常にあったんですが

この挑戦は絶対に失敗したくありませんでした。そのためには、修了後も授業を積む必要があると思い

卒業後は約1年間は東京すしアカデミー直営店の誠寿司で勤務しました。

そのあと、海外店の二番手として働いてみないかというオファーをいただき、香港の寿司店に勤務しました。

国内と海外の両方で現場経験を積んだことで、技術はもちろん店舗のマネジメントなども学ぶことができました。

ザンビアで開店した” SUSHI MAI “

自分の店を開業するまで

ザンビアに戻ってからは出店の準備に追われました。

まず、投資家にビジネスプランをお話し、投資を募りました。

数年で多くの人々に相談にのってもらい感じたことは、ビジネスにするからには

「やりたい気持ち」だけではダメだということです。

実現する可能性やもたらす利益についてもちゃんと伝えなければいけないのです。

そのためには何よりも市場調査が大事です。

投資家の方とも交流を深め無事出店までこぎつけることができました。

でも、私の本当の夢はまだかなっていません。

ザンビアの子供たちが将来自分の力で寿司店を開き独立できるようになるまで

私はここで寿司を作り続けたいと思っています。