【動画】ドバイの寿司職人がFIRE間近?

1日の売上が1500万円に達するドバイの高級日本食レストラン「ZUMA」。ここで、就職当初は英語がほとんど話せなかったにもかかわらず「副料理長」にまで登りつめた卒業生がいます。ドバイの手厚い給与体系により、彼は若くしてFIREを現実的に目指せる状況にあります。凄い。

ドバイで働く最大の経済的メリットは、税金がほぼ無いことです。お給料の額面がそのまま手取りになります。

給料の高さだけでなく、会社が提供する手厚い福利厚生も、貯蓄を強力に後押しします。生活の基盤を会社が支えてくれるため、支出を大幅に抑えることが可能です。

住居と光熱費が無料 会社が提供する寮に住むことができ、光熱費やインターネット代も全て会社が負担してくれます。生活費の中で最も大きな割合を占める家賃やインフラ費用がゼロになるインパクトは計り知れません。

また、年に一度、日本への往復航空券が会社から支給され帰国しています。注目すべきは、彼がこの帰国を利用して母校の東京すしアカデミーを訪れ、ドバイで働く後進をスカウトする「リクルーター」としての任務を任されている点です。これは、彼が単なる従業員ではなく、チームの未来を担う重要な存在として会社から厚い信頼を得ていることの証なのです。

ZUMAでは、世界80カ国から約200人のスタッフが集まっています。このような国際的な環境で働くことは、給料や福利厚生といった金銭的なメリット以上に、多様な文化に触れ、グローバルな視点を養うという貴重なキャリア経験となります。

すしアカデミー在籍中、彼は毎日の授業が終わった後も、自ら魚を買い込み、一人で黙々と練習を続けていました。この地道な努力こそが、言語や文化の壁をものともしない「世界レベルの技術」を築き上げる下地になったのです。

「寿司職人」という専門職は、日本国内に留まらず、世界を舞台に活躍できる、非常に大きな可能性を秘めた選択肢の一つです。そして、この道は挑戦し続ける人の前にだけ開かれているのです。

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